土成での土のしごと

土間仕上げ:洗い土

2025年7月。古民家の改修工事にて「土間デッキ」を施工させていただきました。

もちろん土壁を再利用します。
まずはカチカチに固まっている荒壁土を砕きます。

約100年前の蔵から回収した土壁の塊。ブツ切りスサも混じっている
倉庫にあった「建前かけや」を使い、とにかく砕く。キツイ。

砕いた土壁に砂や材料を加えて、モルタルミキサーで練っていきます。
ブツ切りスサもそのまま混ぜます。

硬めに練った材料をどんどん土間デッキへ投入していきます。

土間デッキ上では、左官職人が見切りの高さに合わせて材料を均していきます。
鏝を使って均し、木の左官定規を当てがいながら高さの確認をしていきます。

良い感じに施工することができました!!


いや、まだ終わってませんでした。

今回は「洗い土」なので、これからスポンジで拭き取っていきます。
ポンポンと拭き取ることで、中に隠れている骨材や藁、細かい木屑などが出てきて、とてもいい表情になります。
まさに再生土といった感じです。

スポンジで拭き取る
骨材や藁などが出てくる
再利用した土壁ならではの表情


今回の施工にあたり、
・どの程度まで洗い出すのか
・水を使って洗い出すことによる周辺への汚れ対策
・小面積のサンプルと広い面積への施工の違い
・太陽の対策
など良い経験になりました。

土間デッキに集う皆さんの姿がとても良いです!

土壁に関するご依頼やご相談など、お問い合わせフォームからお気軽にどうぞ!
インスタグラムもぜひご覧ください。↓

まもりかべのインスタ